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NBWA | Nishinippon Business Women Association

第4回NBWAビジネスセミナー レポート後編(2015年2月2日)

第4回NBWAビジネスセミナー レポート後編(2015年2月2日)

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平山 猛氏
株式会社トライローグ  代表取締役

http://www.trilogue.co.jp/

海外でのビジネス経験も豊富で英語も堪能な平山氏。福岡市在住。熊本大学大学院工学研究科修了後、石油開発エンジニアとして20代を海外で過ごす。30歳で会計事務所系コンサル会社に転職し、企業の再生やM&Aに携わる。2012年に独立して株式会社トライローグを設立。九州地場の企業を中心にファシリテーションの手法を使った組織づくりや人材育成を支援している。

ビジネスプラン、事業資金との付き合い方について聞かせてください。

私はこれまで、様々な企業の経営のサポートを「人材開発」「組織開発」を「経営」の視点でとらえて、経営戦略に結びついた人材育成を進め、各種の改善プロジェクトを組織の成長につなげるという手法での支援を行ってきました。
たとえば、創業や第二創業について言えば、新規事業を創業するに当たっては、社内外のリソースを活用しながら、事業計画の立案をしていくことが必要です。潜在しているアイデアや知識を引き出すとともに、社外の専門家との連携を取りながら、事業としてのビジネスモデルを構築していくことができるでしょう。
自分たちはどこへ向かいたいのかという「ビジョン」、自分たちがみんなで大切にしていきたい価値観「バリュー」は何かを明確にして、組織の中で共有することができれば、ビジネスプランの素晴らしさを第三者へも伝達することがより容易になります。

起業家・外国人起業家へアドバイスをお願いします。

私も、たとえば私の妻も、事業を経営していますが、最近は創業や、女性の起業をサポートする制度や助成金などが充実してきました。

たとえば、現時点だけでも(セミナー開催時・2015年2月22日)このような制度があります。
【創業補助金】1月9日に平成26年度補正予算が、1月14日に平成27年度当初予算が閣議決定されました。また、平成27年度当初予算においても創業補助金が要求されているところです。

◆26年度補正予算
http://www.meti.go.jp/main/yosan2014/hosei/pdf/sme.pdf
←5ページ目に創業補助金の説明があります。

◆平成27年度当初予算
http://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2015/pr/pdf/chuki_01.pdf
←11ページに創業補助金の説明資料があります。

早ければ3月上旬から募集が開始され、4月中旬には募集が終わることが多いので、ぜひ利用できないか検討してください。なお、交付決定前に事業着手する方は対象外となる模様です。補助金申請を検討されている方はお気をつけ下さい。


田村 志朗氏
株式会社梓書院 代表取締役社長

www.azusashoin.com

DSC02061昭和47年創業で地元福岡はもとより九州に根ざした書籍作りを行う老舗出版会社、梓書院の2代目社長。英国でCity University(BA)卒業後、現地での就職を蹴って日本へ帰国。梓書院へ入社後2007年4月に代表取締役社長に就任。

ビジネスプラン、事業資金との付き合い方について聞かせてください。

出版業というのは銀行さんとは切っても切れないご縁ですので、いつでも大丈夫なように、明瞭な事業、決済の記録や、地域に貢献するための事業運営というのは弊社では絶対ですね。
弊社は、東京の大手出版会社に勤めていた母が、当時は珍しかった女性の視点からの出版ができる会社をということで設立した会社です。昔は今と違って女性経営者はわずかでしたから取引先や銀行とのお付き合いにおいても苦労も多かったと聞きます。
現在は、女性の経営者も男性の経営者も、もちろん外国人の経営者も事業の内容が評価してもらえる時代になりました。
しかし、それは同時に出版業だけでなく、どの業界でも同じことが言えますが、周りと同じことをやっていては評価されない、生き残ることができないということを意味しています。事業計画を立てるという点においてはそれも同じですよね。

起業家・外国人起業家へアドバイスをお願いします。

弊社においていえば、海外の企業とのお取引も積極的に行いたいというスタンスです。
ただ、これまでに、ある外国の企業との取引で、双方とも事業において提携を組む意向があり話を進めていたのですが、現地の規制により実現しなかったという事例がありました。
日本とは違う規制や法律が適用される可能性のある事業内容においては事前の調査は不可欠ですが、そこをクリアできれば外国の会社や経営者との取引にも、他社にないサービスや商品展開の可能性を秘めているという点から、積極的に検討する企業も増えていると思います。


浜崎 陽一郎氏
株式会社Fusic 取締役副社長

http://fusic.co.jp/

1976年大阪生まれ。2003年九州大学大学院システム情報科学府情報工学専攻修了。
大学院在学中にシステム開発会社「株式会社Fusic」を設立。
Webシステム・モバイルシステムの開発などを手がけ、開発から運用に至るまで一貫したサービスを提供し、ITを通して社会や文化を繋ぐ役割を担いたいと考えている。

ビジネスプラン、事業資金との付き合い方について聞かせてください。

弊社は、九州大学から生まれた初期の大学ベンチャーです。起業当初は大学の研究室を事業所として使用させていただいたことで、社会的信頼にもつながったと思います。
実際に、会社をこれから大きくしていくぞというとき、我々は「経営に口を出される」ことを意味する、どれだけ希望者がいる場合でも投資家からの融資や投資は避けてきました。銀行からの融資の場合は、返済の滞りがなければ経営自体に首を突っ込まれるということはありませんよね。そういった意味では、自分の会社を作ろうとしている人にとっては、金融機関の存在というのはありがたいですよね。
株式会社Fusicは、本業はシステム開発ですが、応援したい会社に少額ながら投資することもあります。たとえば自社で所有していない技術などを獲得するためということも行いますし、一部は本業とは全く関係ないものも多くて、事業プランに納得できるものであれば応援したいというスタンスです。自分たちは経営に口を出されることを嫌うものですから、こちらも同じように尊重したいと思って、応援はするけど経営自体にはできるだけ文句をつけないように気を付けていますね。
その分野のリーダー的企業に対し融資を持ちかけるというのも、自社のサービスや技術を強みとして生かすことができる場合は、非常に有効であると考えますが、どのような方法で資金を獲得していくのがよいかは経営者のポリシーによって変わってきますので、どんな場合においても、自信のサービスや商品の強みをしっかりと伝えていけることが役に立っていくと思います。

起業家・外国人起業家へアドバイスをお願いします。

どんな形でもいいから、とにかく情報発信をしていくということはとても重要です。
たとえば、弊社ではEコマースの成果を劇的にあげるというシステムの開発も行っています。どんなに美しいWEBサイトを持っていても、訪問者がいなければ売り上げにはつながりません。起業したての頃は、できるだけコストをかけずに売り上げを安定させるべき時期だと思います。たとえば数十万かかる本格的でおしゃれなホームページ制作よりも、無料のブログでも構いませんので、できるだけたくさんの情報を発信し、検索されたときに確実にヒットする仕組みを作るほうが重要です。たとえば外国人の経営者の方であれば、自分の会社のターゲットである市場で使われている言語で情報を発信していくことも大切ですね。きれいなホームページは売り上げが伴ってきてからでも遅くないのです。


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今回は、会社経営の先輩方のアドバイスやディスカッションを通じ、参加者の方への会社経営や起業への道しるべとなった非常に有意義なセミナーでした。次回は5月に会員総会、6月に異業種交流会、9月にビジネスセミナーを予定しています!
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